
目を覚ましたのは昼前だったと思う。彼女は、相変わらず小生に抱きつくように寝息をたてていた。ドアの下の隙間からは、「プールにいます」というチコからのメモが差し出されていた。いくらエビちゃん巻きがかわいかったとしても、アンタ、チコさんにはかなわないよ。とりあえず、身支度をしているところで、彼女が目を覚ました。
やっぱり、カワイイ。一旦、身支度の手を止めて、再び彼女が寝ているベッドへと潜りこんだ。 そして、口づけを交わすと、その口は、彼女の耳や首筋を経由しながら、段々と下の方へと這っていった。湿った彼女の股間は、いつでもGOサインを出している。昨夜のリベンジとばかりに、アルコールが身体から抜けた小生の愚息は、途端に優等生へと変わり、まるで「博士」とあだ名が付けられた小学生のように、ビシッということを聞く。
その優等生にスキンを装着させると、彼女の体内へとすべり込ませた。そして、記録的な速さで腰を振ると、これまた記録的な速さで、小生の遺伝子たちが、僅か0.03ミリのゴム製の壁の内側に、彼女の肉壁の中で発射されていった。昨夜の分までキッチリと、のしをつけてやった。小生はしばらく、その余韻を楽しむかのように、発射後も抜かずに彼女の絞まりを堪能した。
「小生の友だちがプールで待っているから、もう行かなくてはならない」と彼女を説得し、渋々ながらも彼女は帰ろうとするのだが、お金を要求する素振りが、まるでない。本当にお金を受取らずに帰ろうとしたので、小生は慌てて、そして、なるべく彼女を傷つけないように1000バーツ4枚をくしゃくしゃに畳み、こっそりと手渡した。
彼女は、それがいくらあるかも確認せずにポケットの中へ押し込んだ。お別れのキスをして、今夜もレインボー4に行くと約束した。彼女が、本当にお金目的ではないように思えたことで、なお一層彼女の存在が愛おしくなってしまった。小生はもう、彼女に恋をしていたのかもしれない。だって小生は、1度に100人くらいの女の子と恋ができるんだからさ。
ナナホテルのプールで、チコがもう一泳ぎをしていた。小生はプールサイドのデッキチェアーに横たわると英気を養った。起きヌケの一発をカマしたことや、機内でのトラブルであったり、出発前夜は終電まで仕事をしていたりと、かなり疲れていたのだ。おまけに、プールではまだ泳げそうにない。実は小生は、左の鎖骨を骨折していたのだ。
旅立ちの3週間前に、真夜中の六本木で酔っ払って喧嘩をしてしまったときに、折ってしまったのだ。同じ店にムカつく客がいたのだ。勝つ自信なんてなかったが、勝ち負けなんか関係ない。腹が立ったまま黙っているより、喧嘩を売ってやった方がいいに決まってる。ヤルって決めた時点で、自分への恐怖心には勝ってるんだから。
レントゲン検査の結果、全治4週間だったが、まだ3週間しか経っていなかったのである。さらに付け加えれば、行きの飛行機の中でもパーサーと喧嘩してしまったんだな。もっとも、殴り合いにはならずに、口論で終わっただけだけどね。この最近の原油価格の高騰により、ノースウエスト航空ではエアチケット料金とは別に、燃料代という別項目で請求される。
それも含めてのエアチケット料金と違うんかい! さらにだよ、機内でのアルコール類は有料なんだよ! ビールからワイン、バーボンまで一律500円か5ドル取るんだよ。5時間も6時間も狭い機内の中で、することもねーから酒でも飲んでようと思ったのにさ。結局、金払って飲んだくれたけどね。ただ、ここからがマズかった。酒飲んで、酔っ払った小生は、タバコが吸いたくなってしまったんだな。
小生は、トイレの鍵を閉めると、気がついたらタバコに火をつけていた。これに、どうやらセンサーが反応したらしい。おもいっきりドアがノックされた。酔っ払っていた小生も、内側からおもいっきりドアをノックし返してやった。すると、さらに、ドアをしつこくノックしてきやがんだよ。
ウルセー奴だなぁ。タバコの火を消して、灰皿に吸殻を入れた瞬間、強制的に鍵が解除され、ドアが開かれた。そして、そこには、でっけーパーサーが仁王立ちしていたかと思ったら、小生の腕をつかんで、トイレから引っ張りだされてしまったんだ。そして、タバコを吸っていたことを、もの凄い剣幕で叱責するもんだからさ、小生もキレちゃったよ。小力じゃないからね。
「お前んとこの会社は燃料代のほかに、アルコールまで有料のクセして、トイレの灰皿を撤去する金もないのかよ! 灰皿がついてたから吸ったんだよ!」 ってね。もちろん、英語でまくしたててやったよ。小生、こうみえても英ペラなんだよ。なんてたって英検4級持ってるからね。そしたら、そいつもさらに怒っちゃってさ、パスポートとタバコを没収されたよ。
おまけに「お前はタイに着いたら、即刻、警察当局に身柄を引き渡す」だってさ。「上等だよ! やってみろよ」と、いったまでは覚えてんだけどさ、その後の記憶がほとんどないのよ。途中で、チコさんが仲介に入ってくれたことが、微かに覚えているくらいさ。小生、いつからこんなに酒癖悪くなっちゃったのかな。
あまり、みっともいいもんじゃないよな。きっと、六本木で喧嘩になったときも、チコさんがいれば骨折にはならなかったんだろうな。小生が暴走すると、いつもブレーキをかけてくれるのがチコさんなんだよ。だから、今まで「テルマ&ルイーズ」みたいにならないで済んだのかもしれないけどね。 プールから引き上げると、遅い昼食をナナスクエアのフードコートで簡単に済ませて、さらに上のフロアにある古式按摩で疲れをほぐすことにした。気持ちいいが、骨折した箇所は痛い。恐る恐るのマッサージだった。
一旦はホテルに引き上げた我々だったが、もう午後4時を過ぎるとソワソワする。女にではなく、酒にだ。ナナプラザのゴーゴーバーがオープンするにはまだ時間があるが、中庭のオープンバーなら、もう一杯やれるハズ。実は小生、アル中なんだよ。銀座の精神科医が言ってるんだから間違いないよ。 そういえば、オープンバーのアリバイには、昨年ペイバーしたクリームちゃんがいるはずだ。
帰国後もメールのやりとりをたまにしていたし、彼女を相手に1杯やるのも悪くないな。よし、お天道様はまだでているが、バケーションなんだし、いいだろう。自分にいい訳して、チコをおいて飲みにいくことにした。 アリバイでは、暇そうなウエイトレス兼娼婦達が、メイクをしてたりおしゃべりをしていた。カウンターに座り、とりあえずハイネケンを注文すると、注文通りのハイネケンと一緒に、注文以外のウエイトレス兼娼婦4、5人が、小生を取り囲んだ。そして、ドリンクをねだられた。踊っているか、いないかの違いだけで、ここもゴーゴーバーと大して変わらない。
ただ、アル中の小生にしてみれば、夕方から酒が飲めるのは好都合だった。小生は早速、クリームちゃんの存在を確かめると、彼女達は「日本人と結婚した」といっていた。確か、こういうやりとりは、今まで何度も見てきた気がする。1年後に、その女性の行方を確かめると、決まって「日本人と結婚した」と言われたもんだ。これは、マニュアルか? それとも、真実か? 解からないままだが、別にクリームちゃんにこだわってる訳でもないし、いないもんはいないで、しょうがない。代わりにいる奴を相手に酒を飲むだけである。
ここのアリバイには、色々なゲームがある。1人で飲んでたって、退屈なんてしやしないよ。だって、ゲームなんてなくたって、このウエイトレス共が、必要以上に絡んでくるんだからさ。結局、ゲームなんてさせてはくれない程なんだからさ。ゲームをするにしても、必ず賭けになってしまう。女が勝ったらドリンク一杯おごり、小生が勝ってもなにもない、ハイリスクノーリターンの成立しない賭けをね。
おまけに、こいつら小生がルールも知らないドミノゲームを持ってきては、賭けを挑んでくる。まったくしょうがない奴らだよ。しょうがない小生は、この賭けにのってしまうんだな。当然、負けるわな。だって、ルールを知らないんだからさ。気がつけば、そのウエイトレス5人くらいにドリンクを4、5杯おごっていたよ。その間、小生も結構飲んでいたから、気も大きくなっていたのさ。すっかり気が大きくなって、酔っ払っていた小生に、1人のウエイトレスがあの鐘を鳴らせといってきた。よく見ると、オープンバーの一角にある屋根から鐘が吊るされていた。
訳もわからない小生は、その鐘を思いっきり鳴らした。するとだよ、店内が大騒ぎになり、みんなが「チョークディーカップ(乾杯)」といって小生の前に列をなし、1人1人が小生のグラスに乾杯していった。どうやら通称「ティンカーベル」と呼ばれるアノ鐘を鳴らすと、そこの店にいるウエイトレスや他の客全員に一杯おごるという合図らしい。
知らなかったよ。頼むから、ゲームにしてもティンカーベルにしても、ちゃんとルールを教えてからやってくれよ。でも、本当に憎めない奴らなんだよ。屈託がなく、娼婦特有の物悲しさや悲壮感が全くない。むしろ、それとは正反対の陽気さを持っている。死の女と生の女のように。だからね、酔っ払っていた小生は、みんなにもう一杯ずつ奢ってやることにしたよ。
つまり、ティンカーベルをもう1回鳴らしたのさ。それは、日本のお寺の鐘の低周波の低い音色ではなく、カテドラルの鐘のような美しくもあり、みんなが幸せになれるような音色だった。実際、みんな幸せになれるんだからさ。タダ酒が飲めてね。すると、みなさんがまた、ご丁寧にグラスを持って小生の前に1列に並び、「チョークディーカップ」とお礼を言ってきた。
あらかじめ断っておくが、みんながカワイイからだけで、やってる訳ではない。この王侯貴族のような振る舞いを、小生が楽しんでいただけである。結局、そういうことをしている自分自身が好きなんだ。世界で一番好きなのは、頑張ってる自分。世界で一番嫌いなのは、頑張ってない自分。つまり、ナルシストなのさ。あの鐘を鳴らすのは小生。 そんなこんなで、王様気分を楽しんでいたところにチコがやってきた。しかも、チコが現在勤めている会社の元先輩が退社し、今ではバンコクの出版社に勤務しているらしい。その人もこのアリバイにやってくるようだ。チコと一緒にいると、いつも色んな人に会わされるんだよ。小生、こうみえて人見知りが激しいのにさ。
やってきたのはスラッとした髪の長い美しい、あわゆきさんという女性だった。今夜は女性同伴でナナプラザ巡りだ。楽しそうな話じゃないか。 まずは、あわゆきさんの案内で夕食を食べることにした。チコと小生二人では絶対に行きそうにない高級店のようだ。
チコと小生は、女や酒に金はかけても、ホテルや飯にはたいして金を使わない二人なんだよ。ただね、やっぱりバンコクは安いよ。3人で飲んで食べても1300バーツ程度だった。さっき小生がアリバイで飲んだ金額が4500バーツ。散々奢って、鐘を2回鳴らしたからね。ちなみに、バンコクのOLの平均月収が4000バーツ程度だというのだから、OLの給料以上使ったことになる。こうなれば、アリバイはもう小生の手の内だ。
夕食後、我々3人は再びナナプラザへと戻った。バンコク在住のあわゆきさんは、ナナプラザ初体験らしい。そういう人をナナプラザに案内するのは楽しみがいがある。まずは、当然、オブセッションからだ。みんなにタイのオカマの美しさを知ってもらいたい。
そして、地団駄踏んでもらいたい。もしくは、オカマと気づかずにペイバーしてもらいたい。4年前のチコと小生のように。あいにく、今夜は青田典子は居なかったが、どいつもこいつも本当にカワイイぞ。大げさではなくCancamのモデル並だ。嘘だと思うなら、一度見てこいっつーの!! きっと、みんなだってペイバーしちゃうさ。
さて、続いてはG-SPOTだ。ここでうっかりしていると、隣のレインボー4にいる昨夜のエビちゃんやガイちゃんに見つかってしまい、今夜はゲームオーバーになってしまう。ここは伊賀の忍者のように気配を消して、ササーッと入店。ここは、昨年も大騒ぎをして、客1人当たりの支払い金額の最高記録をつくった店である。たしか、あのときも4500バーツ程度だった。この街は、金を使う人間には優しくしてくれる。もしくは、王侯貴族のように扱ってくれる。
つまりは、小生の手の内にある店の一つなんだな。アレだけ金を遣った客のことは、1年経っても覚えていてくれていた。とくに、DJは「アノ日本人2人組がナナプラザに来たら、オレにすぐに教えてくれ」と、周囲の人に言っていたようだ。我々が入店したとき、VIPシートは他の客が座っていたが、DJが我々の存在に気がつくとすぐに、その客をどかして、案内してくれた。ちなみに、VIPシートなんてものはない。小生が勝手に心の中で決めているシートの事だ。
このシートは、DJブース目前に位置しているので、DJに指示とチップが出しやすく、座れば店内も一望できる。さらに、踊って歌えるスペースも目の前にあって、ピッチの上がった小生を女のコたちが、スグにポールが設置された壇上まで案内してくれる。早速DJにチップとして500バーツ渡すと、やっぱり覚えててくれたんだな。小生の好きな曲を。
チーキーからマイアヒからイッツ・マイ・ライフからトンチャイまで。それらがメドレーとなって、店内に響き続けた。嬉しいじゃんかよ。調子にのった小生は1000バーツを100バーツ10枚に両替すると、それをチップだといって配りまくった。そして、女の子やウエイトレスにドリンクをおごりまくった。ここでは、国王より偉いのだ。結局、幾ら遣ったが忘れてしまったが、今日はチコの元先輩というゲストもきていることだし、1度退店して他の店を見てまわることにした。
我々が続けて入店したのは、3階にあるカスケード、ここもオカマの巣窟である。昨年は大変お世話になった、いや、十分お世話した店だ。オカマ相手に一体幾ら使ったことやら……。おまけにペイバーまでしてアナルにぶち込んでやったんだぜ。その平山あや似の娘は、今年はもういなかったが、代わりに仲根かすみ似の美女? 美男子? がいたよ。あわゆきさんだって大興奮さ。タイの整形外科医の手腕は世界一だな。全く敬意を表するよ。 その後何件かのゴーゴーバーを見て回ったが、チコとあわゆきさんとはここで解散したよ。時間にして12時頃だったかな。明日も仕事があるというのに、さんざん飲みまくっていたあわゆきさんにも敬服したよ。 さて、小生にはこの後レインボー4に行かなくちゃいけなかったんだな。
昨夜のエビちゃんと約束してたからね。経験からいってもうEDであることは間違いなかったんだけど、アノかわいい娘と裸で抱き合いながら寝るだけでも十分だったんだな。やっぱアル中は女より酒なのかな。
店に入るとすぐに見つけたよ。というか彼女の方に見つけられたよ。今日はエビちゃん巻きじゃなくてストレートヘアーだったんだけど、それもまたかわいいんだな。すぐにペイバーさ。だけどやっぱりEDだ。I pay bar you , but ED。じゃぁ、なんで、ペイバーするのかって? いいんだよ。ブレーキがついてない車に乗り込んで、ガードレールにぶつけて、ようやく止まったんだからさ。
もう廃車なんだよ。この夜もシングルベッドで2人で抱き合って眠ったさ。彼女から伝わるぬくもりが子守唄のように小生の心を落ちつかさせてくれたんだ。
みんなの海外風俗体験記を募集中です!投稿は
こちら!から
Copyright © 地球の遊び方