読者の海外風俗体験記

第1203回 リスボアで観た白昼夢 by 金糸蝶


白昼夢1

もう、8年も前のことだった。K氏と私は、香港から澳門に渡り、リスボアホテルのカジノへ行った。あまりの面白さに、1日訪問の予定を急遽、2日訪問に変更した。中では、大小、ルーレット、バカラ、ポーカーと、いずれも大盛況で、特にバカラが人気を集めていて異様な盛り上がりを見せていた。

我々は、比較的簡単な大小に夢中になった。円状になっているカジノの周辺には、スロットマシーンやコーヒーを飲めるカウンターがあって、歩いていると娼婦に誘われた。ホテル前では、マフィアが銃撃戦を繰り広げ、死人もでた時期だった。

我々は、街が世界遺産に指定されたことをきっかけに、今年8月、澳門を訪問した。リスボアカジノは当時と比べて客が少なく、2階にも地下にも、回遊していた彼女達がみあたらなかった。澳門は健全な国へと生まれ変わってしまったのだろうか?

街は、北京オリンピックを見据えた新たなホテル・カジノ建設ラッシュで、外資も参入しラスベガス化計画も浮上しているという。そして、リスボアもまた、隣に建設が始まり、新たに生まれ変わろうとしていた。日本では、澳門のマネーロンダリング問題が連日報道されていた。街を歩くと、北の資金を凍結したという中国銀行がみえた。

今、リスボアに娼婦はいないのだろうか?カジノ内を散々探した後に、我々はK氏の提案で本館へ回り込むことになった。そして、入った瞬間に理解した。彼女達は生息地を変えていたのだ。そして、容姿も進化を遂げていた。国内娼婦に見慣れた私の心は躍り、脳の中身が「金髪好き」から「可愛ければイエローも可」にスイッチングされた。そして、早くも、私に与えられた時間が実質3日間しかないことを後悔していた。

私は、彼女達に片っ端から値段交渉をした。すると、一律800HK$だとオウムのような返事が返ってきた。つまらぬ値段交渉で時間を使いたくないのだろう。私が観察したところによると、彼女達は、虎視眈々と獲物を狙い、人間であることが認識できれば我先にと声をかけてくる。周りの国籍不明の男達の質を見ると、彼女達に良し悪しの概念があるのかも疑わしい。そんなことを考えていると、痩せ型美人のA子が私を誘った。次の瞬間、私とA子は部屋へ向かっていた。痩せ型が好きなのだ。そして、K氏もまた、かわいい女とホテルの中へ消えていった。

部屋では、A子はB子と共同で生活していた。A子は私を無視してB子と話し始めた。私から金を取る態度ではない。サービス精神が全く感じられない。更に残念ながら、B子の容姿は美人とは対極に位置していた。B子は「2人でどうか?」と不思議な英語で聞いてきた。答えは聞かなくてもわかるはずだ。リスボアホテルは老築化が進んでおり、想像よりもせまく、私が泊まったホテルの2/3程度の大きさだ。A子はシャワーを浴びるべく、素っ裸になった。何の恥じらいもなく、明るい部屋を裸で歩き回った。私は彼女の長い乳首を見逃さなかった。

彼女は私の乳首を嘗め回してから、私のものを乳房で愛撫しながらゴムを被せた。そして、私の上に跨った。ゆっくりと腰を動かしながら膣を収縮させた。この収縮は、国内で一度、体験したことがあるが、私はあまり感じないことが残念だった。次に、私は彼女を下にして攻めた。そのとき、彼女は演技で下手糞な声を出した。私は彼女を回して後ろから攻めた。しりの穴を見ながら攻めた。しかし、どうしても声が気になってしまう。明るい部屋で、かつ、乳首を除いて容姿は問題ないはずなのに、演技が興奮を妨げるのだ。よく見ると美人で逝きそうになるが、つまらぬ演技でトーンダウン。延々と反復運動を繰り返し、あたかも永久機関であるかのような無限ループへ突入していった。

試行錯誤の結果、私はイマジネーションでフィニッシュを迎えた。この行為と、マスターベーションとの違いについて彼女は説明ができるだろうか?出来ないならば、男に対する観察力と一生懸命さが足りない。早く逝かせることは、彼女にとってもアドバンテージになるはずだ。

ホテル・グランドエンペラーへ帰り、朝までバカラに熱中した。痩せ型A子の乳首と尻の穴のことを考えながら延々と賭け続けた。そして容姿と性格のギャップについて考えた。サービス精神がないのは、以前、上海で中国人と接したときと同じ感覚だ。国内組みもそうだ。歴史が、文化が、生活習慣がそうさせるのだろうか?うまく説明できないが、その他の国々にはない独特の嫌な共通点がある。

娼婦の人数を考えると、供給過剰は明らかだった。需給バランスが崩れているのだ。このシステムでは、魅力的でない娼婦の商品価値なんて無に等しい。B子はこの先、どうやって生きていくのだろう?私にはノルマ達成は絶望的に思えた。きっと、真面目な営業マンが同じ立場に立たされたら、自殺してしまうだろう。日本の暗がりで、面が割れないところで、ひっそりと働くのが利口なのではないか?などと、なぜかB子が脳内に憑依していた。

ディーラーがトランプを配る。バンカーが他人に見えないようにゆっくりとトランプを捲る。後ろから野次馬が覗き込む。捲るのに時間がかかると、短気な奴が猿のように喚きだす。ディーラーがサイコロを捲る。バンカーかプレイヤーか?確率論で答えがわかっていても、賭け続けなければならない。残念ながら、ここには、モスクワやシドニーで見た若くて金髪美人のディーラーはいない。スキンヘッドのジャンキーもいない。それでも、賭け続けなければならないのだ。

白昼夢2

2日目、リスボアで遅い朝飯をとった。K氏は、ビデオカメラで回遊する娼婦の盗撮を試みたが、警備員に見つかってしまった。我々は、新しい概念に飢えていた。そして、回遊魚が見える(回遊魚から見られる)レストランで澳門料理定番のカレー味チキンが入った麺を食べながらじっくりと観察した。時間と金があれば、B子を除く全員とプレイしたい。そう思った。そして、国内でひどい状態を見てきた私は、このようなラインナップを可能にしたやり手の経営者の能力に嫉妬した。これはバイタリティーの産物だろうか?或いは、人口13億人をもってすれば、こんな疑問はナンセンスなのだろうか?

嫌いな痩せ型のA子と目が合うと、彼女はウインクをした。昨日は絶望的に思えたA子は、よく見ると、やはりかわいい。今日は脳内憑依のB子が執拗に誘ってきた。B子は、他の娼婦に比べたら客が少ないことは明白だ。「だからこそB子は頑張るが、だからこそ私は断るのだ。」この構図はB子にとって致命的だ。なぜなら、B子をA子に変えれば状況は変化するが、私を、第三者に変えても、状況が変化しない可能性がかなり高いからだ。

食堂のおばさんが、女を買うのか?と、いやらしい目で彼女達を指差した。意地悪が趣味なのだろう。おばさん達は、この繰り返される平凡な日常に組み込まれ、我々同様、刺激を欲しているのだ。おばさんに、一晩いくらか聞いたら、ちょっと照れてから、馬鹿笑いして隣のおばさんへ伝えた。そして、また馬鹿笑いして隣へと、笑いは、高速伝言ゲームの如く伝播していった。そう、我々のみならず、ここで食事をとる人間の目的は一緒だ。だから、堂々と女を買うから、おばさんたちも、伝言ゲームの高速化にトライして欲しいものだ。

K氏がビデオをまわすと、何人ものおばさんがビデオを取り囲み、じっと固唾をのんで覗き込んだ。その姿は、初めて火を見た原始人を連想させる。生活を賭けて働く娼婦達の営業エリアに、原始おばさん達が平和に働いている。おそらくは、10倍以上もの収入差があるこのミスマッチは、不思議なバランスによって保たれていた。

食事が終わり勘定をお願いすると、食事中に何度か眼があった童顔のかわいいC子が近づいてきて隣に立った。私はまだ金を払わなければならい。フライングだ。私は、彼女を無視して支払いをした。食事が終わり、ドッグレースを見ていると、またC子が近づいてきた。

C子のミニスカートと脚と胸と顔を嘗め回すように観察してから、眼を見て笑いかけると、彼女は「OK?」と私に確認してきた。私は童顔のかわいい子が好きになのだ。C子は一人で部屋を借りていた。部屋は、ピンク色にカスタマイズされていた。きっと、頭の中も、デスクトップも、あそこの中もそうなのだろう。そして、この一人住まいは、彼女の商品価値の高さを示していた。改めて穴が開くほど彼女を診ると、かわいいことがわかった。そして、スタイルも抜群だった。

ブラを外すと、C子は奇跡的な美乳の持ち主だった。あたかも、美乳が別の生き物であるかのような存在感があった。この美乳なら私の胸につけて帰ってもいい。そう思った。そして、鍛えられた腹筋は微妙に割れて締まっていた。神がかり的な完璧な身体に圧倒された私は、その美乳に恐る恐るゆっくりと触った。その美乳は弾力があり、向こう数年垂れることはないことを確信した。そして、乳輪の大きさ、乳首の大きさも共にバランスがよく、改めて言うまでもないが長さも適性、いや、最適であった。

彼女を横たえ、私のマグナムが火を吹こうとしたとき、あろうことか、完璧な胸が横にズレていくところが見えた。それは、ありえない横ズレだった。悪夢を振り払おうと、リスタートをかけるべく中央に寄せてもズレていく。不思議な感覚だ。何が起こっているのか?私は完全に判断力を失った。そして、正気を取り戻し、もろもろを総合すると、それは人工美乳と断定するに至った。顔もそうなのだろう。一体、リスボア、いや、澳門の娼婦達の人造美割合はどのくらいなのだろう?

改造人間を見るのは初めての体験だった。しかし、よくよく見ると、改造人間はとてもかわいいい。ロリコンであるなら連れて帰りたくなるのだろう。私はただひたすら、その造られた美と、造られた喘ぎ声を堪能した。終わった後に、C子は裸で便器に跨り、股座を一生懸命手入れし始めた。A子と同じ行動だった。その姿は、上手く表現できないが、とてもなさけないものだった。2回続くと、便器に跨る姿を見せるのがサービスの一環と勘違いしてしまう。

白昼夢3

その日、我々はK氏の提案で香港へ渡った。ここ数年、中国経済の台頭によって、香港という単語すら聞かなくなってしまった。香港の夜景は、ここ数年で復活したものと聞いているが、ヴィクトリアピークから見た、所謂、百万ドルの夜景は、8年前と同じものだった。大陸から見る香港島の夜景も変わらない。街には白人も黒人も、アラブ系もイスラム系も、あらゆる人種が闊歩していた。香港島に乱立するビルディングも、香辛料の独特な匂いも、日本人遭遇率も、無秩序な街の構成も、何もかも変わっていない。

当然のことながら、我々は、帰りのフェリーターミナルで、このHPに誰もが書いている例のチケットを1,200HK$で買った。リスボアには悪いが、時に浮気は必要なのだ。でなければ、浮気という言葉の存在自体が問われてしまう。「浮気は文化」と、石田純一も言っていた。

チケット売り場では、怪しい輩が怪しい英語でこのサービスについて説明した。私は、出された写真をほとんど見ないで、ただ、妄想だけを膨らませていった。澳門に帰ると怪しげなワゴン車で迎えが待っていた。当然ながら、乗船客は、VIP待遇を受けた我々に怪しげな流し目を容赦なく浴びせていく。

我々は自動的に怪しげな風俗界隈の一角へと誘われ、自動的にシャワーを浴び、自動的に軽食を取った。自動的に受けたマッサージのおばさんは、「女だけでなく男もいる」と片言の英語で言った。見分けるのは素人では難しいという。セレクトだけは自動的ではないのだ。我々は、複雑な気持ちで女をつれてくるよう要求した。

我々の前に並んだ女と男は20人超。半数以上は、容姿に問題ないレベルだ。いや、よく見ると、リスボアと同レベルだろう。彼女達は一斉に我々に注目した。誰もが我々、いや、HK$を目で探っている。既に逝ったような目をしている女もいる。指名され挿入され、はがいじめにされたことを妄想しているのだろう。よだれを垂らし、服の上からも乳首がピンと立っていることがわかった。もとい、それは私の幻覚であった。

決断力に優れるK氏は、童顔のかわいいD子を速攻で指名した。優柔不断な私は、きれいな中国系にするか、散々迷った挙句、一人だけの金髪美女E子を指名した。脈絡はないが、私は昔から金髪美女が好きなのだ。

E子は20歳で、腕には複数の注射の跡があった。コロンビア出身で、ジャンキー夫と別れ、子供が国にいて、うんぬんと、片言の英語で話す彼女の身の上話を真剣に聞いた。私にコロンビアについての知識はほとんどない。知っているのは、MFバルデラマと、GKイギータ、スペイン語圏で、麻薬・殺人事件は日常茶飯事で治安はこの上なく悪い。それだけだ。気の利いた台詞は何も言えない。彼女に出身地を聞くと、カルタヘナと答えた。海沿いの街だと言った。そう、問題なのは彼女のバックグラウンドではなく、目の前の容姿なのだ。金髪美人であることに疑いの余地はない。それ以上に求める物は何もない。

E子は私を満足させるだけの素晴らしい身体の持ち主だった。白人独特の強い腰の振りも、ドギースタイルの背中もタトゥーも、脱色してないナチュラルヘアーも、ヘソピアスも、ネックレスをしたままするプレイも、何もかもすばらしい。そしてなにより、つまらない演技がないことがよい。私の少ない経験から、ベッドの中でも外でも、金髪は決して媚びたりしない。概して自然体でアグレッシブだ。久しぶりに満足できるプレイを堪能した私は、やはり金髪美女が好きなのだ。今も昔も。

K氏はお湯と冷水のサービスをされたが、途中で辞めさせた。ツボに嵌らなかったのだ。しかしながら、十分楽しめたという。これまで、国内で十分楽しめたことがどれだけあったものか記憶を辿るが数えるほどだ。海外が全て良いかというと疑問は残るが、満足することが多いことは確かだ。

白昼夢4

明け方にホテルへ戻り、睡眠をとらずにバカラに耽った。楽しいのではない。遊ばなければならないのだ。限界まで遊ばなければ、いつまた限界まで挑戦できるのかわからないからだ。3日目の昼が来て、またリスボアへ行き大小に耽った。K氏は疲れていた。私も疲れていた。どうしようもなく疲れていた。しかし、我々には時間がない。気がつくと、改造人間C子やコロンビアのE子を考えていた。彼女達の目に私はどのように映ったのだろう?正義のドル箱君だろうか?それとも、変体わがまま成金だろうか?

時間がない。再度、回遊エリアを徘徊した。すると、A子とB子が私に迫ってきた。残念ながら、2度遊ぶほど時間がない。何人も断った後、「おーい!日本人!」と黒髪美人で「うる星やつら」のラムちゃん似のF子が日本語で呼んだ。何度も時間をずらして回遊したので、ほとんどの女が私を知っていた。この時、私は、全ての回遊魚を服従させることに成功した幻覚を見ていたのだろう。何ともいえない、虚偽の征服感があった。そして、K氏もまた、リスボアに君臨する征服者となっていた。

廊下へ回り、F子を捕まえ部屋へ入った。ここには、コタツ猫もテンちゃんもいない。私はF子の脚を、うなじを、胸を観察した。ヒョウ柄のブラでなかったことに安心した私は、胸を攻めようと手を伸ばすと電流が走った。彼女は胸を攻められるのを頑なに拒否したのだ。ラムちゃんも人工乳なのだろうか?私の好きなドギースタイルで彼女を観察すると、残念ながら決して綺麗ではないことが見て取れた。きっと、角がなく、黒髪に湿気があって、一本一本が細い髪ではなく、しかも、よくみるとストレートではないことが貧弱に見せている理由だろう。

彼女の足は、歩き続けているせいか、豆が出来て皮も水虫的な剥け方が痛々しく汚らしい。端的に言えば、自分の足よりも汚い。彼女は、歩き続けることに疲れていることを訴えた。そう、回遊魚は、マグロは泳ぎ続けなければ死んでしまうのだ。従って、養殖は極めて難しく実績も数えるほどだ。リスボア娼婦は、我々が考えている以上にハードな仕事なのだ。逆説的には、その鍛錬が脚線美を作り上げるのだ。おそらく。話を纏めると、最初は美人に見えたラムちゃん似の角なし貧弱黒髪でマグロ的運動を日夜強いられている足が汚いF子と胸を触らせてもらえないまま事に及んだ。ということになる。

疲れきった私も明らかに見る目がなくなっていた。私は錯乱状態でピストン運動を続けた。死ぬまでマスターベーションを続ける猿の話を思い出しながら、永久機関モードへと再突入していった。休みたいのを我慢して、延々と攻め続けた。彼女は、仰向けで、モモの裏を手で持って脚を開いた。私は、彼女の求める奥の奥の奥を刺激した。我慢していた声が漏れる。だっちゃ。そして、疲れ顔のラムちゃんの子宮の奥の奥の奥に億の息子たちを搾り出すように放出した。これはもはや楽しみではない。与えられた義務なのだ。この場所に来て、これをしなければ、私の存在理由が問われてしまうのだ。中途半端では済まされないのだ。

白昼夢5

最後にホテルを出るとき、A子、B子と目が合った。彼女達が目で合図をしたが断った。断ったときのA子のかわいいしかめっ面が、私の脳裏に焼きついた。睡眠不足と過労もあるが、もう時間がない。もう一度、A子を見ると、結局、イエローの中で一番の好みは、A子だったのだと、根拠がない考えに至った。なぜ、2回目はなかったのだろう。選択肢はあった。

しかし別の可能性にトライした。それが人間というものではないのか?近づけば失望し、離れればよく見える。隣の芝生をよくよく見ないことには、青いかどうかなんてわからない。脱がせてみなければ、乳首が長いの、美乳だの、改造人間だのわからないのではないか?入れてみなければ、揉んでみなければ、触ってみなければ、何もわかりはしない。だって、私は馬鹿なんだもの。

このリスボアには、間違いなく、我々の需要を満たすだけの商品がラインナップされていた。何処でもそうだが、買い物上手、扱い上手でなければならない。

商品の気持ちを理解した上で上手に使いこなせば、それ相応のリターンが得られるだろう。このHP常連の諸先輩方であれば、軽くあしらえることだろう。

我々は素人で、上手く使いこなせなかったのが実情だ。しかし、選定に失敗したことを含めても、おつりがくるほど楽しめたと感じている。

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